１こんにちは赤ちゃん雛
上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生。
すくすくと成長しているシャンシャン親子のお雛さまです。
２レットイットビーご成婚雛
秋篠宮家長女眞子様と大学時代の同級生小室圭(こむろけい)さんがご婚約を発表。
お互いを太陽と月に例えるなど仲睦ましい様子をお雛さまにしました。
３世界のスタートライン雛
陸上男子100メートルで桐生祥秀(きりゅうよしひで)選手が日本人初の9秒台を記録。
「10秒の壁を」破った桐生選手と祝福する女性のお雛さまです。
４インスタ映え雛
インスタグラムの流行でフォトジェニックなスポットや食べ物が次々と誕生。
ナイトプールで自撮りを楽しむ女性と「インスタ映え」する写真を狙う男性ののお雛さまです。
５暴言・失言雛
「このハゲ～！」「ち～が～う～だ～ろ～」などの発言で話題になったピンクスーツの
議員や「出て行きなさい！」と激高した政治家たちの暴言・失言が連日話題になりました。
変わり雛とその歴史的推移
変わり雛とは
大正時代末期から昭和の初期にかけて、東京を中心とした関東に在住した当時の文人・
画家・工芸作家などがそれぞれの趣向を凝らした年賀状を交換してましたが、やがてそ
れらの人びとがグループを作り、趣好会と名付けて交流を深めました。ある年、その
年の干支にちなんで様々な素材を用いて雛人形を創り、お互いに交換し合うことにした
のです。たとえば、その素材は鉛筆であったり、うずらの卵の殻であったり、煙草の箱
であったりと、あらゆるものを用い、それをふたつ並べて雛人形に見立て、これを
「見立て雛」とよんだのです。
この「見立て雛」が現在の変わり雛の原点です。一時は、100人近くいた趣好会も戦争
によりいつしか崩壊してしまいましたが、当時から会の中心的立場にいた人形師 初代
金林真多呂は終戦と同時に、この見立て雛を変え、テーマを干支ではなく、その時代の流
行・時の話題・社会風刺等に求め変わり雛として販売したのでした。
現在では、肖像権・著作権などの問題もあり、販売は一切しておりませんが、昭和20年
から現在に至る毎年の時局・流行・社会風刺などをテーマにして制作しています。
制作の基本コンセプトとしては、変わり雛とはいえ雛であるということで男女一対の
人形でつくり、テーマも例えその年の10大ニューストップであっても事故・殺人などの
惨事や不幸な出来事はテーマとしないこととしてまいりました。
真多呂人形について
いまからおよそ260年前の江戸元文年間に京都の上賀茂神社に仕えていた高橋忠重
という人が作った小ぶりの人形が木目込人形の始まりとされています。その人形は鴨川
のほとりの柳の木を素材に木彫りをほどこし、そこに溝を掘り神社の衣裳の端切れをきめ
こんだものでした。この木目込人形の技を継ぎ、磨き上げられた伝統技法を現代に伝える
真多呂人形は木目込人形で唯一、上賀茂神社様より正統伝承として認定されております。
展示協力 株式会社真多呂人形
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